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来店されるお客様のお悩みで円形脱毛症の方が結構いらっしゃるそうです。
どうしたら治る?気をつけなきゃいけないことある?
髪の毛に関することなので、病気にもかかわらず美容師さんに質問する方が多いと聞きました。
そこで、今回は円形脱毛症について従業員が質問されたときに参考にしていただければと思い、円形脱毛症についてまとめてみました。
目次
円形脱毛症 について
円形脱毛症は年齢や性別を問わず、ある日、突然髪の毛や体毛が抜け落ちてしまう病気で、「なぜ発症するのか、わかっていない」難しい病気なんだそうです。
痛みもなければ、命にかかわる病気でもありませんが外見が大きくかわるため、精神的ショックがとても大きな病気だと思います。
命に係わる病気ではないが、人生が変わってしまう病気である。
とアメリカの円形脱毛症患者の会が発行したパンフレットの表紙にはこう書いてあります。
どんな病気?
突然ある部分の毛がまとめて抜け落ちる。これが特徴で赤ちゃんから高齢者まで、すべての年代に見られる病気で、男女差もほぼないんだとか・・・
洗髪時やブラッシング時に抜け毛が増えたと訴える人がいたり、脱毛は頭部だけでなく全身の毛組織(眉毛、まつげ、あごひげ、陰毛、産毛)にも起こることがあるようです。
特徴は
脱毛範囲によって単発型、多発型、全頭型、汎発型(全身の毛が抜ける)特殊型として、蛇行型に分類され、随伴症状として爪が点状にへこんだり、溝ができるなど
3か月程度で自然に治ることもあるみたいですが、広範囲におこったり、繰り返す場合は皮膚科で治療が良いと思います。
原因はストレス?
ストレスで円形脱毛症になったみたいなの・・・とおっしゃる方多いですよね?
私もストレスだと思ってました!!
ですが、円形脱毛症とストレスとの因果関係は不明だそうです。
皮膚の免疫の病気で自己免疫絵疾患と考えられているんだとか。
どういうことなのでしょう?
正常な免疫反応とは、ウイルスや細菌、臓器移植などで、自分ではないもの(異物)が体に入ってくると、免疫細胞のリンパ球が異物を攻撃して自分を守る反応です。
ですが円形脱毛症の場合、何らかの原因で自分の毛髪の細胞を異物と誤って認識し、免疫反応として、リンパ球の攻撃がおこり、毛根部に炎症がおこり、毛を作る働きが障害され毛が抜ける。
ということらしいです。
実際に、円形脱毛症の患者さんには脱毛部分の毛包の中や周囲が炎症を起こし、リンパ球がそこに集まっているのが見られているそうです。
リンパ球の中にも免疫反応を促進するもの、抑制するものがあります。
そのバランスが崩れることで自分自身の細胞などを攻撃し、脱毛を引き起こしますが、なぜ自己を攻撃してしまう間違った反応が起きるのかははっきりとわかっていないそうです。
一方で、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー体質の人や、他の自己免疫疾患の人に円形脱毛症が起こりやすいようです。
また円形脱毛症の患者のうち30~40%は遺伝的要因があることがわかっているそうです。
治りますか?
治りにくい病気ですが、治る期待はあるみたいです。
脱毛部が数個までの場合は3か月程度での自然治癒も少なくありませんが、広範囲の脱毛を繰り返す場合は、治るまで長時間かかったり、治っても再発することも多いようです。
毛の周囲の免疫の炎症を抑える治療(重症度と年齢に応じた診療ガイドラインがあり)が色々ありますが、自分に対する免疫反応がどうしておきるのかがわかっていないので完治治療はまだないんだとか・・・
ですが、円形脱毛症の炎症は大元の毛幹細胞には及んでいないので、免疫反応が治まれば毛幹細胞の活動が再開し、発毛する期待がありそうです。
治療の研究が世界中で期待されているので、早く完治方法が見つかることを祈ります。
よくある質問Q&A
日常生活において
パーマやカラーをしても良いですか?
抜け毛が進行している時やかゆみを感じるときは控えてださい。
抜け毛がとまり、生え始めたら以前と同様に施術しても良いようです。
シャンプーは何が良いですか?
シャンプーの目的は頭皮と頭髪を清潔にすることです。使用してすぐにフケが出たり、かゆくならなければどのシャンプーでも良いみたいですが、何の成分が合わないかは人によって異なると思うので、相談することをおすすめします。
してはいけないことはありますか?
生活上の制限は特にないようです。
まとめ
完治への道が完全に開けていない現状において、脱毛症当事者の多くはウィッグを着用して生活しているそうです。解決することのできない辛さや、隠すことで自分を偽っていると自責の念に駆られながら生活し、悲しくつらい思いをしている方がいらっしゃるということも理解しなければいけないと感じます。
外見が変わる病気なので、からかいやいじめの対象になることが少なくありません。そうした現状を知り、円形脱毛症の知識をもち、当事者が病気でも自分らしく過ごせるように、また希望を持てるように精神的なケアをしたり、信頼関係を築くことが大事になってくるのではないでしょうか。