ネイリストとアイリストの皆さんが悩んでいる眼精疲労と身体の痛み・凝り。どちらも一点を集中して見続けるという点と、同じ姿勢で長時間座りっぱなしという点で共通しています。
また、足のむくみに悩む方も多いのではないでしょうか?これらの職業病は放っておくと悪化し、コンディションの悪さからクレームになり、業績に影響も。今回は改善策のひとつとして筆者おすすめのケアアイテムを紹介!参考になればと思います!

眼精疲労編

目薬

眼精疲労レベルになると目薬による治療は期待できませんが、悪化を防ぐ手段としては最も手軽に試せるものです。

オススメはサンテ メディカル (参天製薬株式会社)シリーズの目薬!目が重たいと感じる、焦点を合わせにくく視界がぼやける、という方にはサンテ メディカル12® (参天製薬株式会社)、ドライアイや目のかすみに悩む方にはサンテ メディカルアクティブ® (参天製薬株式会社)など、種類が豊富です。

ただし、ソフトコンタクトレンズを着用している方は、目薬に含まれる防腐剤が悪影響を及ぼす恐れがあるので使用しないでください。ソフトコンタクトレンズは表面が乾くと水分を吸収する性質があります。よって、防腐剤を吸収して目を傷つけてしまう恐れがあるからです。

コンタクト着用の場合は、スマイルコンタクトEX ドライテクト (ライオン株式会社)が良いでしょう。乾きやすい目をとろみ成分でしっかり潤すだけでなく、ソフトコンタクト用目薬には珍しくミネラル成分も配合されています。

もっとも、ここで紹介している目薬はドラッグストア等で買える医薬品です。一般的な目薬に含まれる成分は、血管を収縮させて、結膜の充血を抑える充血除去成分や、ピント調節機能の低下した毛様体筋や末梢神経に作用し、新陳代謝を促進させるビタミン成分などです。

あまりにも症状が酷い場合や、目薬の効果がほとんど感じられない場合は、病気の可能性もあるので速やかに眼科へ行き、診療を受けましょう。

アイクリーム

オススメのアイクリームも2つ見繕ってみました!使用感、効果、コスパともに抜群なのはフローフシ THE アイクリーム (株式会社フローフシ)です!マッサージをする要領で塗り込むことで目の周りの筋肉を緩め、血行を良くしてくれるため、まぶたの重量感や血行不良が原因とされる青クマの改善が期待できます。蓋の先端がツボ押しに使えるように、独特の形をしているのもポイントです!

高く良いものを、という高級志向の方にはLANCOME ジェニフィック アドバンスト アイ N (日本ロレアル株式会社)がオススメ!ランコム独自の美容成分がたっぷり配合されており、目元の疲れを優しく取ります。伸びが良いので、重たさやべたつきによる不快感なしに使えますよ。

ただし、マツエクをしている方はアイクリームの使用に注意が必要です。フローフシのようにマツエクでもOKと謳っているものは安心ですが、そういった記載がない場合、エクステや自まつげに当たらないようにすることと、目のキワは避けることを徹底してください。成分によってはグルーとの相性が良くないものもあります。

ホットアイマスク

筆者のイチオシはルルド めめホットチャージ プラス AX-KX512 (株式会社アテックス)です!こちらは充電式なので、いつでもどこでも気軽に使うことができ、繰り返し使えて経済的なホットアイマスクです。見た目が可愛いので気分も和みます。これを着けて寝るだけで翌朝には目がシャッキリし、継続して使用することで青クマの緩和が見込めます!

また、家にいる時で多少時間がある場合であればあずきのチカラ 目もと用 (桐灰化学株式会社)もオススメです!レンジで加熱し、適温まで冷まさなければならないといった手間はありますが、あずきのずっしりとした重量感が疲れた目に心地よく、そのまま寝られるくらいリラックスできます。先述したルルドの充電式アイマスクとは違い半永久的ではないものの、250回繰り返し使えるので、こちらもかなりお得なアイテムです。

自分の好みや使用環境に応じて、最適なアイマスクを見つけてください!

遠くを見つめる

ネイル、アイラッシュともに至近距離で施術をするので、たまに気づいたときにでも遠いところを見つめてみましょう。近いところばかり見ていると、遠いところにピントを合わせるのが難しくなり、視力の低下にも繋がります。空き時間の5分程度で良いので、窓の外の建物や自然などをぼーっと眺めてみると疲れ目がリフレッシュでき、眼精疲労の緩和に効果的です。

眼精疲労のツボ

著名な眼科医や専門家によると、目の疲れやかすみには目の周りのツボ押しが良いとよく言われています。ツボを押すことで血行が促進され、目に関する諸症状の改善が期待でき、疲れにくい目になるそうです。眼精疲労から来る頭痛や食欲不振、イライラや不安などもあるので、定期的にリフレッシュすることが健康を守ることに繋がります。

ここでは数あるツボの中から3つ紹介します。人によって位置が若干異なるので指で探りながら見つけましょう。

参考:株式会社はいやく 公式サイト

太陽(たいよう)

眉尻と目尻の中間地点から親指の横幅くらい外側、こめかみの近くにあるくぼんだ箇所です。指の腹で始めは軽く、それからだんだん強くしていきます。かすみ目によく効きますが、目の疲れだけでなく頭痛などにも効果があります。

承泣(しょうきゅう)

瞳孔の真下で、目の周りにある骨のキワに位置します。目の下の骨の中央を意識すると見つけやすいです。目が充血している時や、眼精疲労や疲れ目に効果があると言われています。花粉症による目のかゆみにも良いみたいですよ!

攅竹(さんちく)

眉毛の内側、眉頭の付近にあるくぼみです。目の上の骨縁に少しへこんだ部分があるのでそれを目印に探しましょう。攅竹は左右の親指の腹などで上に向かって押し上げるように刺激してください。目の疲れや痛み、ドライアイなどに効果があります。

これらのツボを押す際に意識してほしいことは5つ!

「指の腹で押すこと」、「左右同時に押すこと」、「強い力を込めず、痛気持ちいいと感じる程度にすること」、「皮膚から手を離さないこと」、「一回につき23セット繰り返すこと」です。これらを守ってツボ押しすれば、わずかな手間と時間で道具も使わず、簡単にリフレッシュできます。

食べ物

現代人に疲れ目が多い理由は、スマホやパソコンの普及などがよく挙げられますが、実は食生活の乱れが隠れ原因となっているのです。

目の健康に良い成分は、ビタミンAが最もよく知られていますね。それ以外にもポリフェノールの一種であるアントシアニンや、タウリン、DHAなどを含む食品も目に良いものです。いずれも抗酸化作用があり、疲れた目によく効きます。

ビタミンAはレバーや鰻、緑黄色野菜など、さまざまな食品に含まれており、アントシアニンが多いのは黒豆や茄子、ぶどうなどの赤紫色の食品です。タウリンはイカやタコ、ホタテなどの魚介類に、DHAはイワシやサンマといった青魚に多く含まれます。

特に、ビタミンAとタウリンを組み合わせることで目の新陳代謝を促進し、酸化ストレスから目の細胞を保護することができるそうです!ただし、ビタミンAの過剰摂取は皮膚や毛髪に異常をきたしてしまう恐れがあるので気を付けましょう。

ビタミンAの過不足を防ぐためにはカロテノイドを摂取するのが良いそうですよ。カロテノイドは体内でビタミンAが不足したときのみビタミンAに代わる有能成分!トマトに含まれるリコピンやほうれん草のルテインなどもカロテノイドの一種です。黄・橙・赤色をつくる色素のもとになっているので、緑黄色野菜を食べるよう意識すると良いですね。

食は生活の基盤です。肉、魚、野菜などをまんべんなく食事を取り、バランスの良い食生活を心がけましょう。

過去にサロンで働く人向けの食生活改善コラムを公開しています。美容師必見!モチベーションは食でコントロールよりお仕事のモチベーションアップを目指してください!管理栄養士が執筆した話題の従業員の健康から企業を良くするアプローチ方法(えいようJoin)も、サロンオーナーに通ずる健康経営コラムです。是非ご覧ください。

参考:ロート製薬株式会社 公式サイト
参考:話題の食品成分の科学情報 「ビタミンA解説」

腰痛編

クッション

一番手軽に腰痛予防や緩和ができるのはクッションの使用です。それなりにお手頃価格で手に入れるならドーナツ型のクッションをオススメします。円状に穴が開いていることで体重を分散し、腰への負担を軽減してくれるからです。また、クッションを使う際は低反発ではないもの(柔らかすぎないもの)を選びましょう。腰の沈み込みによる姿勢の歪みや痛みを防げます。

クッションでは軽減できないほどつらい腰痛持ちであれば、多少お値段は張りますがMTG Body Make Seat Style (株式会社MTG)を始めとしたシートを使用すると姿勢や骨盤の矯正ができるので、長時間の座り姿勢でも楽に過ごせます。特に、MTGのシートシリーズは流線形のフォルムが美しく、サロンに置いても雰囲気を損ねません。腰痛対策用とは思えないデザインになっているので、「見た目が気になる」、「腰痛だと知られたくない」という方にも向いています。

サポーター

座っている時だけでなく、立っている時、歩いている時にも痛みが強く出る人には、どの姿勢でもしっかり支えてくれるサポーターが向いています。経験上、サポーターはピンキリで値段に応じて機能性も変わってきます。ですから、安すぎるものは要注意ですよ!いくつかのサポーターを使用してきた筆者としてはZAMST(ザムスト)(日本シグマックス株式会社)がオススメです。参考にしてみてください。

今は薄手のサポーターも数多くあるので、服の下に着けていても違和感のないものが多いです。ですが、薄いからといって着用する際には締め付けすぎないように注意しましょう。血流が滞ってより悪化させてしまったり、別の部位に異常をきたしてしまったりする恐れがあります。骨盤や背骨を支えてくれるような適度な締め付けが大切です。

また、季節や室温によっては、通気性が良いものでも蒸れやすくなるので、薄い肌着の上から着用すると汗を吸い取ってくれて良いですよ。

温湿布

急性疾患に適した冷湿布と違い、温湿布は筋肉の緊張による慢性的な痛みに効果があります。皮膚に温感を与えるトウガラシエキス、合成トウガラシのノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸エステルなどの成分が血管を拡張し血流を促進することで、凝り固まった筋肉を緩和させる助けをします。薬局やドラッグストアで手軽に購入できるので、痛みの範囲や位置に合った湿布を選びましょう。

ただし、温湿布は皮膚への刺激が強くかぶれやすいので、皮膚が弱い方や過去に湿布を貼って赤みやかぶれが出たことのある方は注意してください。また、皮膚が強い方でもお風呂に入る30分前には剥がしておくことを推奨します。

女性であれば生理による腰痛に悩む方も一定数いると思います。座りっぱなしから来る腰痛だけでなく、生理が原因の腰痛にも温めることは効果的です。温湿布だけでなく、カイロや腹巻きなども組み合わせて、腰回りを冷やさないようにしましょう。

ストレッチ

慢性的な腰痛の原因には、同じ姿勢をし続けることによる腰への負担や、運動不足による腰回りの筋肉の硬化が挙げられます。これらの対策にはこまめに身体を動かして腰にかかる負担を分散させたり、筋肉が固まる前に柔らかくしたりすることが大切です。ここでは、座ったままでも手軽にできる簡単なストレッチ方法をご紹介します!

上体を左右に倒す

手を頭の上に乗せ、ゆっくりと息を吐きながら3秒かけて身体を右側へ倒します。左の側面が脇の下から腰にかけてしっかりと伸びていることを意識しながらやりましょう。左側も同様に行ってください。

背中をひねる

手を頭の上に乗せ、真っ直ぐ背筋を伸ばしたまま、右後部が見えるように身体ごとゆっくり右側へひねります。無理をすると余計に悪化させてしまうので、心地よいと感じるところでストップし、3秒間その姿勢をキープしてください。この時、ゆっくり息を吐くことを忘れずに。反対側も同様に行います。

上部の背筋は硬くなりやすいので、定期的にほぐしてあげましょう。

前屈して背中を反る

手を腰にあて、ゆっくりと息を吐きながらおへそを見るように前屈します。背中を丸めた状態で3秒間キープしてください。息は吐き続けましょう。次に、胸を張るようにして背中を反らしていきます。反らしすぎは要注意です。適度なところでストップし、3秒間息を吐きながら姿勢をキープしましょう。

ドローイン(お腹をへこませたまま呼吸する)

腰痛防止、姿勢の安定には体感トレーニングが効果的です。俗に言うインナーマッスルの一つである腹横筋は腰回りの支えに欠かせません。普通の筋トレではなかなか鍛えられない腹横筋にも、ドローインなら働きかけることができるので、ストレッチ中でもそれ以外の時でも、ときどき意識して行ってみてください。

ゆっくり息を吐き、お腹をへこませます。初めのうちはお腹に手を当てて確認しながら行うと良いでしょう。続いて息を吸いながらも、お腹はへこませた状態を保ちます。この時、背筋は真上に伸ばすイメージです。そして、吐く息でさらにお腹をへこませていきます。このようにひたすらお腹をへこませる呼吸を10回繰り返してください。

ドローインは腰痛対策になるだけではなく、ぽっこりお腹や便秘の改善にも効果的だそうですよ。

むくみ編

長時間の立ちっぱなし、座りっぱなしは危険です!足に体内の水分が溜まってむくみやすくなってしまいます。特に女性は男性より筋力が弱く、またヒールのある靴を履くことが多いのでむくみが起こりやすいそうです。しかも、むくみは放っておくとセルライトになってしまうのだとか……!その他、たるみの原因にもなったり、重篤化すると体全体がむくんで心不全になったりすることも!本当は怖いむくみの実態を知って放置しないようにしましょう。

食べ物

むくみの原因になるとよく言われているのは、塩分の過剰摂取やお酒の飲みすぎですよね。塩分を取りすぎると体内の水分を排出しづらくなり、どんどん水分を溜め込んでしまいます。また、アルコールに含まれるアセトアルデヒドは血管を拡張させる働きがありますが、その時に水分を血管の外へ染み出させてしまい、それが蓄積されるとむくみになるので、お酒はほどほどにして下さい。

反対にむくみ対策にオススメなのはたんぱく質を豊富に含む鶏肉や豆、卵などです。たんぱく質は、血管内外の水分量を調整する役割を持っています。その上、体を作る栄養素として欠かせないのがたんぱく質なので、普段から意識して摂取するようにしましょう。

それから、カリウムもむくみを取るのに効果的です。カリウムとナトリウムのバランスが取れていないと、体内の水分にも偏りが出てしまいます。カリウムを多く含むイモ類やバナナやみかんなどの果物を積極的に食べましょう。

水分を溜め込むのが一般的なむくみの原因なので、水分を摂らないように気を付けている方もいると思いますがそれは間違いです!水分不足を感じると、自分の意志や思惑とは裏腹に、体は水分を溜め込んでしまいます。ですから、こまめな水分補給が必要です。その際、利尿作用のあるカフェインを含むものだと効果が薄いので注意して下さい。

参考:マイナビウーマン「医師が教える! むくみを解消する栄養素&食べ物」

ストレッチ

じっと座っていると筋肉が働かず、体の下部から上部へ血液を流す力が弱まってしまいます。特に大切なのはふくらはぎの筋肉です。座っている状態でも足首を回したり、座ったままつま先立ちをして上下に足を動かしたりするだけでも、筋肉に刺激を与えられます。定期的に足を動かすことを意識してみて下さい。また、一時間ごとを目安にトイレに行くのもオススメです。実際は行きたい気分ではなくても、立って足を動かすことが大切なのです!

家に帰ってからは簡単なもので良いのでストレッチをしたり、リンパを流すようにマッサージをしたりすると効果的です。過去のコラムで「3分で足のむくみ・疲れがスッキリ!柔道整復師が教える美脚術」を紹介しています。分かりやすく手軽にできることから反響が良かったので、まだ見ていないという方はぜひ参考にしてみて下さい。それから、寝る時には足元にクッションなどを置き、心臓よりも高い位置に足を持ってきて老廃物を流すのも良いですよ。

適切なケアで健康的に働きましょう

自分でも手軽にできるリフレッシュ方法の多さに意外だと感じた方もいるのではないでしょうか?もちろんあまりにも酷い場合や症状に改善が見られない場合は医療機関を受診することをオススメしますが、こういったことには日々の積み重ねがものを言います。

普段からバランスの良い食生活や正しい姿勢の維持に努めて、健康的に働けると良いですね。身体は何よりの資本ですから、常日頃から大切にケアしてあげてください。

サロンスタッフの健康は、そのままサロン自体のクオリティやサービス品質に直結します。より良い運営をするためにも、従業員の健康と美容業界の関係を日々意識することが大切です。少しの不調でも感じたらすぐに処置しましょう。