今回は「姿勢が気になる」という美容師さんが増えてきているということを聞きましたので、柔道整復師の射水先生にお話をお伺いしました。

将来猫背になったらどうしよう

当院にも、「将来猫背になったらどうしよう」と、不安に思って来院される美容師の方がとても多いです。

美容師さんは職業柄、お客様に合わせてカットをするため、屈む姿勢を多く取ります。
屈んだ姿勢で身体を固定する時間が長く、首から背中にかけての筋疲労から、「このままでは猫背になってしまうのかな」と不安を感じるようです。

Q、美容師さんで姿勢が気になっている方は多いのですか?

当院にも、「将来猫背になったらどうしよう」と、不安に思って来院される美容師の方がとても多いです。

美容師さんは職業柄、お客様に合わせてカットをするため、屈む姿勢を多く取ります。

屈んだ姿勢で身体を固定する時間が長く、首から背中にかけての筋疲労から、「このままでは猫背になってしまうのかな」と不安を感じるようです。

やはり、多いそうです。改善する方法はあるのか?!今回は猫背改善方法を聞いてみました。

Q、そもそもなぜ猫背になってしまうのでしょう?

A、固定し続ける背中の筋肉には厚みが出てきます。

それが余計に、猫背に見えてしまう要因にもなっているのです。

では、どうすれば猫背な自分から脱出できるのでしょうか。

「私、姿勢が悪いんです」は、実はただの思い込み!?

「『私は姿勢が良い』と思う人、手を上げて下さい」と質問をして、手を上げる人はほぼ皆無です。

是非、皆さんの家族、友達、職場仲間にも聞いてみて下さい。

私は毎月エステティシャン向けに美容整体のセミナーをしておりますが、同じ質問に手を挙げたエステティシャンは2年間でゼロです。

治療院では、年間4000人ほど施術していますが、「私、すごく姿勢イイんですよ!」と言う人に出会ったことがありません。

ここで気づいて欲しいのが、それだけ「私は姿勢が悪い」と「思い込まされている」ということなのです。

100人いて100人姿勢が悪いと思っているって、おかしいと思いませんか?

胸の後ろあたりの背骨のことを「胸椎(きょうつい)」と言います。

胸椎は骨が12個連なり、一般的には後彎(こうわん)と言って丸みのあるカーブを形成しております。

黄色い部分が胸椎です。後の射水の写真と同じ方向を向いています。

バレリーナはその後彎がなくなっている人が多いのですが、そんな真っ直ぐな人さえも、「私は猫背です」と言います。

ね、思い込まされているでしょう。

ですから、今日から自分の姿勢に関する大前提を、「今の私の姿勢に問題はない」と、上書き保存してほしいのです。

つまり姿勢改善の最初のステップとして、「姿勢が悪い」と思い込まないことが大切です。

この意識を変えなければ、一生、「私は姿勢が悪い」と無意識に思い続けることになるわけです。本当は悪くないのに。

姿勢改善の大前提は、姿勢を正す努力を止めること

姿勢改善の大前提は、「姿勢を正そうと努力をしないこと」です。

意識して背筋をピンッとしては、ダメなのです。

「えっ!?」と思いますよね。

でも実際に、意識して姿勢を正そうとすればするほど、背中の丸みは強まります。

努力で姿勢を起こし続けることで、背中の筋肉が厚みを増し、余計に猫背に見えるのです。

意識して姿勢を正すことは、無駄な努力どころか、してはいけないことなのです。

よく姿勢を正そうと脚を組まないように努力したり、常に背筋をピンッと伸ばしていたりする人がいますが、今すぐ止めましょう。

かえってその努力で筋肉を疲労させてしまうからです。

繰り返しますが、最初にもお伝えしたように、固定し続ける筋肉には厚みが出てきます。

我慢して背筋を伸ばし続けることで筋疲労が起こり、余計に猫背に見える体つきになるのです。

身体は自然なものです。構造物ではありません。

街角にある何気ない木々も、台風がきても折れませんよね。

風が吹けばしなやかにしなります。しなるから折れないのです。身体も同じです。

あくびをしたり、ゲップをしたり、おならをしたり、お腹がグーッとなったり、脚を組みたくなるのは、身体からの自然発生的な欲求です。

自然な欲求を我慢するのって、けっこう大変ですよね。

胃が痛い時にどんな姿勢をとるでしょうか?

背筋をピンッと伸ばしていたいですか?

誰でも丸まりたいハズです。丸まることで、胃が楽になっていくからです。

頭で考えなくても、身体は自然と「どうすれば楽か」を知っているのです。

脚を組みたくなるのは、もしかしたら外部環境に対して緊張している時かもしれません。

なにか身構える時に腕を組むのと似ています。

そうやって適時、身体は今ベストな状態を知っているのです。

常に背筋をピンッとしているのは、苦痛でしかないのです。

どういう姿勢になったら素敵なのか

多くの女性は、猫背を気にしているのではなく、肩の位置よりも顔が前に出ていることが気になるようです。

鏡の前で、ハトのように顎を前に突き出してみて下さい。

前から見ると、首は短く、顔は大きく見えますね。

横から見ると、それこそイメージ通りの猫背が完成するのではないでしょうか?

つまり、立位時に肩の位置と耳の位置が直線上にくれば姿勢は美しく見えるようになるのです。

姿勢改善と書きましたが、今から紹介するやり方は、改善ではなく、「より素敵に魅せるためのメソッド」です。

先ほどもお伝えした通り、「今の私の姿勢に問題はない」わけですから、改善する必要がないのです。

かんたん美姿勢エクササイズ

①まずは簡単な実験です。膝立ちで立ってみましょう。

膝立ちで姿勢が悪い人は、まずいません。

膝立ちですと、身体を丸めている方がツライのではないでしょうか?

できれば鏡で膝立ちの姿勢を横から見てみて下さい。自然と、スッと上体が起きているのがわかると思います。

②肋骨部分に手を当て、足の甲を床から離します。

足の甲を床から離しておくことが、ポイントです。

腰があまり動かないよう固定する意味と、あえて不安定な状態にすることで、身体は自然とバランスを取り始めるからです。

③顔は前を向いたまま、胸を突き出すようにしましょう。

肩甲骨を寄せるように行います。その時、顔は前を向いたまま、かるく顎を引きます。

これをイチ、ニ…と10回ほど行い、足の甲を床に着け、鏡の前で姿勢を確認してみましょう。

先ほどよりも自然と胸が開け、肩と耳の位置関係が綺麗になりますね。

この美姿勢エクササイズは、お客様のカット時に固定され続ける筋肉を動かす効果があります。

筋肉が動くことで、ポンプ効果で停滞していた流れを改善してくれます。

これを行うだけで、固定されることで生じる背中の厚みが改善し、背中がスッキリ見えるようになります。

最後に姿勢に関する注意点をひとつ紹介しておきます。

姿勢を良く見せようと、肩だけを後ろに引いている人がいます。

一見胸を張って良い姿勢のように見えますが、最悪の姿勢なのです。

ちょっと極端ですが、ピンクのベストを着たお笑い芸人さんのような姿勢ですね。

試しに、肩を後ろに引いて深呼吸をしてみましょう。

呼吸が苦しいのがわかりますね。

肩を後ろに引き胸を張る姿勢は、呼吸が浅くなります。

筋肉に酸素供給がうまくいかなければ、筋は疲労し固くなります。

ですから、姿勢を良く見せようと意識して肩を後ろに引くのは今日から止めましょうね。

美姿勢エクササイズ後は、肩を後ろに引かなくても、自然と胸が開け深い呼吸が可能になるのです。

まとめ

自分の姿勢が悪くないことに気づきましょう。

無理して背筋を伸ばす必要はないと気づきましょう。

エクササイズは気が向いた時に、気持ちよく行いましょう。

射水先生のセミナーも予定しております!

講師紹介で先生のHPもリンクしていますので是非ご覧ください♪

講師:射水徹