人の印象を最も左右すると言っても過言ではない「顔」は、多くの女性が美しさを求める部位です。「綺麗になりたい」、「若々しくありたい」と願うのは当然のこと。そんな女性たちをサポートしているのがエステサロンです。エステメニューの中でも特にニーズが高いのはフェイシャルエステ。よって今回は、豊富にあるフェイシャルメニューの種類や効果と、年代やお悩みごとに適切なアプローチ方法をまとめました。

フェイシャルエステの主要メニュー

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ひと口にフェイシャルエステと言っても、その内容はさまざまです。道具を使うもの、機械を使うもの、手だけで行うものなど、手段だけでも多岐にわたります。なぜ、こんなにも豊富に選択肢があるのかというと、施術によって得られる効果やかける時間、必要なコストがそれぞれ異なるからです。そこで、ここではエステサロンでよく扱われている主要なフェイシャルエステをご紹介します。4つの効果別に分類しているので、ぜひ新しいメニューや商材を取り入れる時の参考にしてください。

美肌効果

アーユルヴェーダ

最近話題になっているアーユルヴェーダとは、インドの伝統医学であり、予防医学に特化した健康維持法です。しかし現在の日本では、アーユルヴェーダに含まれるごく一部の療法(額にオイルを垂らすシロダーラや薬用オイルを浸透させるアヴィヤンガなど)を取り入れた施術を行うエステサロンが増えています。そのため、医学というよりも痩身マッサージやリラクゼーションの一種だと思われがちです。多くのエステサロンで行われるアーユルヴェーダは、本来のものとは別として考える必要があります。

サロンにおけるアーユルヴェーダといえば、セサミオイルを利用した施術が多いです。セサミオイルは顔にも塗ることができ、継続して使用することで肌の潤いやツヤ、キメを良くすることができます。

毛穴ケア

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毎日きちんと洗顔していても、毛穴に詰まった皮脂やメイクはなかなか落ちません。毛穴汚れは肌トラブルの原因になるので、放っておくと大人ニキビや肌荒れを引き起こしてしまいます。そうなると化粧ノリも悪くなり、顔の印象が下がってしまうでしょう。このような毛穴汚れに悩む女性には、毛穴洗浄やキッシング(毛穴吸引)に代表されるディープクレンジングを行うと効果的です。

ディープクレンジングとは、エステサロン専用のクレンジング剤を用いたり、スチームや超音波などを当てたりすることによって、自宅では落としきれない汚れや古い角質を取り除く施術のことです。近年は特に、超音波振動を利用して毛穴に詰まった汚れをかき出し、開いた毛穴を引き締める毛穴洗浄や、ガラス管を使って肌の表面を吸引し、毛穴に詰まった皮脂や角栓などの汚れを取り除くキッシングが人気を集めています。

ディープクレンジングを行う際にスチーマーを利用することで、温かい蒸気によって毛穴が開き、クレンジング効果をさらに高めることができます。スチーマーはクレンジング以外でも美容液の浸透促進など、他のフェイシャルエステでも使うことが可能です。

タラソパック

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タラソパックは、タラソテラピー(海洋療法)というヨーロッパでさかんに用いられている治療法を取り入れたエステです。タラソテラピーは古代ギリシア語で海を意味する「thalassa(タラッサ)」と、フランス語で療法を意味する「thérapie(テラピー)」という言葉を組み合わせた造語で、フランス人の医師が名付けたといいます。20世紀以降、ヨーロッパではごく一般的な自然療法として親しまれてきました。

海藻や海泥、海塩に含まれる豊富なミネラルによって、保湿やむくみの改善、老廃物の排出を促します。非常に高い保湿効果があるので、特に乾燥肌の方におすすめしたいメニューです。乾燥はスキンケアの大敵。イチゴ鼻や肌のごわつきなど、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因になるので、保湿に強いタラソパックは積極的に取り入れたいですね。

また、冷えが改善されて代謝が良くなることにより、ダイエットのサポートにも期待できます。フランスでは既に肥満治療に取り入れられているそうです。

バイオプトロン

日光療法を人体に悪影響がないように実現した機械がバイオプトロンです。人体に有害な紫外線を100%カットした光と水の力によって、肌本来の美しさを取り戻します。皮膚細胞の活性化や自然治癒力の向上によって美肌に導けるだけでなく、レーザーなどとは違った緩やかな波長の光なので、敏感肌の方や高齢の方でも安全に施術を受けられるのが特徴です。

小顔効果

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インディバ

インディバとは、高周波温熱機器の名称で、もともとはがん治療のために開発された医療機器です。身体の外側から温める岩盤浴やよもぎ蒸しとは異なり、インディバは体内で熱を発生させて内側から温めることができます。体内からしっかり温めることができるので、血行促進や基礎代謝向上、内臓機能の改善が図れます。

これらの効果により、むくみや冷え、凝りなどの解消が可能です。横になっているだけで代謝をアップさせることができるので、ダイエットメニューと組み合わせているサロンもあります。

石膏パック

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石膏パックとは、美容液や美容クリームを塗った肌に石膏を塗り、美容成分の浸透率を高めるパック方法です。石膏は水分を加えると40℃前後の高温になる性質があります。その温熱効果を利用して新陳代謝も促進や老廃物の排出ができるので、顔全体のリフトアップが可能なのです。

また、石膏自体にミネラルが豊富に含まれるので、肌の栄養状態も良好になるというメリットも。自宅でもパックをする人は多いですが、石膏パックはサロンでないと受けられないので特別感の演出にも役立つでしょう。

マイクロカレント

マイクロカレントとは、生体電流(身体の機能を働かせるために体内に流れている微弱な電流)と同じくらいの極めて弱い電流です。 マイクロカレントによって筋肉に電気刺激を与えることで、さまざまな健康・美容効果を得られます。さかんに用いられている医療分野では、怪我や痛みの治療に効果的です。美容においては顔の筋肉を鍛えることでフェイスラインの引き締めに効果を発揮します。

リフトアップ

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加齢や体重増加によって崩れてくるフェイスライン。顔のたるみや二重アゴは、老けた印象を持たれやすいです。また、標準体型にも関わらず太っているように見られることもあります。

その他、朝起きると顔がむくんでパンパンになってしまうというお悩みを抱える人も。フェイスラインの崩れは原因ごとに小顔マッサージをしたり、老廃物の排出を促進したり、あるいは骨格を整えたりとアプローチが異なります。とはいえ、美容外科で行うような切開や糸の挿入は行わないので、値段が安く心理的ハードルも低いです。継続して通う必要はありますが、すっきりとしたフェイスラインを手に入れたい多くの女性から人気を集めています。

美白効果

イオン導入

肌に微弱なマイナスの電流を流し、ビタミンCなどの美容成分をイオン化することで浸透率を上げるのがイオン導入です。そのままでは角質層まで届きにくい美容成分でも浸透率を高めることによって、その効果を最大限に発揮できます。美容成分の働きで色素沈着の原因となるメラニンの生成を抑えることにより、白い肌を維持できるというわけです。イオン導入は比較的即効性を感じられる施術なので、お客様が効果を実感しやすく継続的に通ってもらいやすいというメリットがあります。

エレクトロポレーション

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イオン導入とよく似た技術でエレクトロポレーションというものがあります。これは別名「電気穿孔法」とも呼ばれており、電気パルスを利用して細胞と細胞の間にごくわずかなすき間を作るのが特徴です。開いたすき間から美容成分を注入するので、イオン導入よりも格段に高い浸透率を誇ります。(※浸透は角質層まで)

また、イオン化できない美容成分にも対応しているので、ヒアルロン酸やコラーゲンなども届けられます。さらに肌のpHが変化するイオン導入と違い、エレクトロポレーションを使用しても肌のpHは変わりません。もともとは医療分野で研究・開発されていたものなので、肌への負担が非常に小さいです。

ゴマージュ

ゴマージュとは、天然のハーブや植物の種子などを細かくして肌をこすることで古い角質を取り除く方法です。ゴマージュという言葉はフランス語から来ており、本場のフランスでは自宅でもできる角質ケアとして広く普及しています。日本ではまだ一般的ではないので、エステサロンで施術を受けるのが普通です。天然素材のみを使っていることから、ケミカルピーリングやスクラブよりも肌に優しい施術として注目されています。

ピーリング

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肌のターンオーバーが乱れると肌に古くなった角質が残ってしまうことが多々あります。ピーリングとは、この古い角質を柔らかくして取り除く方法です。これにより、毛穴の黒ずみやくすみ、肌のごわつきなどの改善が期待できます。

ピーリングにはさまざまな種類があります。よく用いられているのはケミカルピーリングと呼ばれる特殊な酸を使った角質除去方法です。その他、薬剤を使用せずレーザーにより古い角質や毛穴の汚れを除去するレーザーピーリングや、超音波の振動を利用して汚れや角質を取り除くピーリングなどもあります。

また、最近では自然派志向のお客様が増えたので、天然のハーブを使って肌のターンオーバーを促進させるハーブピーリングも人気です。このハーブピーリングは敏感肌の方でも受けていただきやすいので、多くのエステサロンで導入が進んでいます。

光フェイシャル

光フェイシャルとは、IPLIntense Pulsed Light)と呼ばれる光を使ったスキンケア方法です。広範囲にIPLの光を照射することで、肌のターンオーバーや毛細血管の収縮を促し、シミ、そばかす、くすみ、ニキビ、赤ら顔、肌のキメなど、さまざまな肌トラブルの改善を目指します。定期的に継続して施術を受けなければ効果が十分に出てこないので、光フェイシャルは1か月に1回の頻度をめやすに受けていただくと良いでしょう。

ちなみに、同じIPLを使った施術でフォトフェイシャルというものがありますが、こちらは医療行為なのでエステサロンでは扱えません。美容クリニック等で行われるフォトフェイシャルは出力が高いので、短期間で効果が出る一方、肌への負担が大きくダウンタイムが必要です。そのため、効果が出るのに時間はかかっても、エステサロンの光フェイシャルを選ぶ方は大勢います。

癒し効果

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フェイシャルトリートメント

ただ美しくなるだけではなく、リラクゼーションとしても高い効果を持つのがフェイシャルトリートメントです。ハンドマッサージやパックによって、肌をしっかりとケアしていきます。「フェイシャル」とは謳っているものの、一般的には顔だけでなく、首や肩、デコルテ(首から胸元にかけての部位)のマッサージやトリートメントを行うことが多いです。サロンによってはフェイシャルトリートメントの効果を最大限に発揮できるよう、背中のケアまで行うところもあります。

このように、じっくりと時間をかけて顔を中心に念入りなマッサージをし、仕上げにパックを施すのがフェイシャルトリートメントの大まかな流れです。パックの内容もさまざまで、乾燥や肌荒れの状態などを考慮して、それぞれの肌質に合ったパックを選びます。クリーム状で最後に拭き取るタイプが多いですが、中にはプルプルのゼリー状で固まった後にはがすタイプのものなどもあります。

人の手の温もりを感じながらケアしてもらえる心地よさから、男性にも人気のあるメニューです。

リンパドレナージュ

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リンパマッサージの一つに、リンパドレナージュという施術があります。通常のマッサージのように強い圧はかけず、優しいタッチでリンパの流れを良くしていくのが特徴です。これにより、老廃物排出の促進や冷え・むくみの軽減などの効果が期待できます。リンパは血管から染み出した栄養素を血管に戻し、老廃物や異物が血管に入らないようにするなど、人の健康維持には欠かせません。そのため、医療目的で行われるリンパドレナージュもあります。

エステサロンで提供している美容目的のリンパドレナージュは、医療目的のものとは違って明確にこの効果が得られるという保証はありません。しかしながら、サロンの施術を受けて体質改善できたというお客様は多くいます。また、リンパドレナージュはゆっくりと軽いタッチで行われるので、マッサージの気持ちよさとは違った高いリラックス効果を得ることが可能です。

年代別の顔の悩み

引用:ジェイエステ「顔のコンプレックス調査」結果を大公開!」

2019年の5月に行われたアンケート結果によると、顔の肌に関するお悩みは年代ごとに特徴があることが分かります。毛穴や肌トラブルは2030代の女性に多いので、若い世代には美肌や美白に効果のある施術の需要が高いです。ただし、全体数こそ少ないですが、若いほどアレルギーを抱える女性が多い傾向にあるので、若いお客様が多い場合にはアレルギー対策を行うに越したことはありません。

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一方、40代以降になると老化によるシミ、しわ、たるみなどに悩む女性が増えるので、美白や小顔を叶える施術が求められています。また、なかには肌に関するコンプレックスが多い方もいます。そのようなお客様に対しては、複数の施術を提案するよりも光フェイシャルやエレクトロポレーションなどで総合的なケアを提案する方が喜ばれるでしょう。

このようにお客様のお悩みを分析することによって、サロンに取り入れるべき施術が見えてきます。

ターゲットに合わせたメニューで効果的な集客を

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このように、フェイシャルエステは非常に数が多く、その技術は日々進歩しています。これからも優れた施術方法が続々と登場するでしょう。しかし、新しいから良いものだと短絡的に導入してはいけません。お客様がエステに来る目的を考え、それに合わせたメニューを取り揃えることが大切です。

今回はエステサロンでよく扱われている主要なフェイシャルメニューをご紹介しました。メニューの内容や効果を知ることで、サロンのお客様に最も合った方法を見つけやすくなるでしょう。新しいメニューを導入する際は、サロンに来るメイン顧客層のお悩みは何か、来てほしいターゲット顧客層のニーズは何かを踏まえたうえで検討してください。また、新しくメニューを取り入れる場合はメニュー名の決め方も重要です。まだ下記関連リンク先のコラムをお読みになっていない方は、ぜひこれらも合わせてご一読ください。

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